I am Natsco

お金はないけど、暇はある。自由を持て余した女の書き溜め。

【初見感想】『キンプラ』でプリズムの煌めきに触れてきた。

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やぁ、Natscoです。

いろいろな話を聞くうちに、気になって仕方がなくなり、先日『KING OF PRISM-PRIDE the HERO- 』に行ってきました。

4DXでプリズムショーに放り出され、応援上映で、ファンの皆さんと一体となって浴びるプリズムの煌めきのなんと素晴らしいことか…

放心状態のまま、ごちゃごちゃになった頭を整理するためにもちょっと感想なんかを描いてみたいと思います。

 テレビシリーズは未視聴、前作の『キンプリ』で初めてプリズムショーに出会い、そのまま『キンプラ』に乗り込みました。まるっきり初心者なので、なにかとんちんかんなことを言っていたらごめんね。

私も煌めきを感じたい

プリズムを広めるお仕事をしている友達が何人かいて、「えらいハマってるなぁ」とは思っていた『キンプリ』

件の「ギリシャ神話になって銀河鉄道に乗ってハリウッドに行って星座になる」シーンの紹介をみたとき、なんのこっちゃ分からず、肌色の多いビジュアルも相まって、「近づいたら危ない」と思っていました。

 

が、さまざまな二次元アイドルを眺めて、「アイドルってなんだろう?」と考えているうちに、あのシーンがスッと浮かび、

あの3人は、ファンという『みんなの幸』のためならば、どんなに辛いことがあっても、『僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまわない』という覚悟をもって、『どこまでもどこまでも一緒に』行ったんだなぁ。なるほどなぁ」と、「アイドル」という存在の美しさ、ほろ苦さを感じ、奥深さに感動しました。そういうことではなかったわけなんですけど。

ユリイカ 』の二次元アイドル特集には、キンプリの監督・菱田正和さんたちによる対談、アニメ評論をされている上田麻由子さんによる『キンプリ』評論が掲載されています。これを読んで、なんて理知的で多層的な物語なんだろう!とまたもや感動し、さらに、評論の中に「演出によるシャボン玉に思わず手を伸ばし、プリズムの煌めきを感じようとした」というような表現があり、なんて素敵なんだろうと、一気に引き込まれました。

わたしもプリズムの煌めきに触れてみたい!!」と言うようなわけで、煌めきに囚われたお友達に声をかけて、『キンプリ』を見せてもらうことに。

 

初めて目の当たりにするプリズムショ―、そしてはじめましてのプリズムスタァたち。は、裸なんですけど…!

冒頭から、「思考を止めた方がいい」というシグナルを感知しました。登場人物それぞれのプリズムショ―にかける想いが交錯し、ギュッと詰まったストーリー。そこんとこもうちょっと詳しく…と言ってる間に巻き起こる衝撃展開…!多分考えただけじゃわかんないけど、でも追いつこうと必死に観てしまったことが敗因だと思います。このときは勢いに乗りきれず、プリズムの煌めきを遠くから眺めるような、ちょっと残念な気持ちになりました。これはあれだ!考えるな感じろ的なやつだ!!

キンプラ』では、私も煌めきを感じるんだ!と、リベンジの気持ちで上映に臨むことになります。


90秒でわかる!劇場版「KING OF PRISM by PrettyRhythm」

90秒では全く分からず、3分を超えても伝わりきらない…

初めての4DX・応援上映

早速、同じく『キンプラ』に興味を持っていたお友達を誘って、チケットを用意しました。私も友人も、前作の『キンプリ』の視聴はしたりHPを見たり、先輩方のブログを拝見したりと言った予習はしましたが、プリリズは未視聴。調べてもよく分からん!というわけで強引に乗り出しましたが、初めてのプリズムショーはドキドキでした。


よく見るやつですが、実際ここに身を置くことになるとは思ってもみなかった。

入場すると、CMの上映中だったのですが、あの映画泥棒が流れ始めたときにみんなが一斉に赤いペンライト(もとい、キンブレ)を回しだし、「もうすでに応援は始まっているのか…!」と、本気でビビりました。ぼーっとしてちゃいけないのですね。

先輩「avexありがとーーー!!」 『あ、ありがとう…

キンプリの先輩のみなさんは礼儀正しいです。いい返事です。 

 

それから、今回は4DXも初体験。

すーっごい揺れるし、風が起きるし、雨が降る…こいつはすごいですよ…。

 上映開始前の4DXデモの段階でヒーヒー言って、何だかそれだけで満足してしまうほど。映像の揺れに合わせてこちらも振り回され、映画を「見る」以上に没入できる、本当にすごい技術ですね

 

いよいよ本編が始まる

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…で、今回は思ったことを整理する意味できちんと感想を書いてみたかったのですが、レビューとして記せるほど、物語を把握できませんでした。上映中訳も分からず「なるほど…」と呟きまくっていたのですが、内容が全く入っいない…

 

でも、頭で理解できないということは、『キンプリ』を体験する上で全く問題にはならず、むしろ思考を放棄することで目の前で展開される出来事に没頭していくような心地よさを覚えました。これが世にいう「電子ドラッグ」というやつですね。

思い出そうにも「なんかすごかった」「疲れた」「楽しかった」「また行きたい」くらいしか言葉が出てこないので、一旦保留にします。

 

今回、 驚いたのは本編は70分しかないということ。

体感としては、3時間半くらいには感じました。『レ・ミゼラブル』を見に行った時と同じくらいの感覚で、うわー大作だったぁと劇場をでて、非常に驚きました。なぜ?

 

これはもう、中身が詰まりすぎていることに他ならなりません。

大きな筋としては「神浜コウジと速水ヒロ」「一条シンと如月ルヰ」「仁科カヅキの修行」というストーリーラインが同時進行で展開。それぞれが濃いし、なにより派手。「ハチミツとリンゴ」だし「エヴァンゲリオンみたい」だし「滝で撃たれてる」し、ものすごいスピードで訪れる衝撃(笑撃)が次々と押し寄せる。

全ての登場人物が、それぞれプリズムキングカップへの強い想いを抱えているので、休む間がない…。

 

これは、事前知識がなかったせいかもしれませんが、一本の映画として誰かの行動・心情を一から十までなぞったものではありませんでした。登場人物みんなの想いが届くように掻い摘んで断片を見た印象です。そのため、私たち観客には想像の余地が多く残されていて、点と点をつなぐような面白さを感じました。

初見の私には衝撃が大きく吸収しきれなかったけれど、何度も通ううちに見える景色が変わるんだろうなぁ。それに、初見の私がこんなに楽しいんだから、テレビシリーズからみてるファンはより多くの発見がありそうで、ちょっとうらやましくも思いました。

 

 70分の映画を4DXで観て2600円でしょ?でも体感的には倍の時間楽しめたんだから、キンプラ超お得コスパ最強

 プリズムスタァがそこにいる

4DX。この技術はもしかしたらプリズムショ―を体験するために生まれたのでは…?と、そう思うほど親和性が高かったです。だって、目の前に彼らを感じることが出来るんだもの。

 

そこに存在する」ということは、二次元アイドルというジャンルの1つの特徴です。愛読書の『DENGEKI Girl’sStyle  MY★STAR 』然り、彼らは存在して、アイドルとして私たちに発信をしている。そして受け手も、「二次元」という前提を受け入れながら、彼らの存在を認識しています。

細かなプロフィールや雑誌やTwitterでの発信など様々な要因が彼らの実在性を高めていると実感しています。アイドルは彼らと私たちを分かつ境界を凌駕しうると言ってもいいでしょう。

 

そして今回、4DXでは彼らがそこにいるということがより強調されました。

彼らの動きに合わせて揺れ、彼らの起こす風や足音を感じ、彼らの輝きがそのままシャボン玉になってこちらに飛んでくる。彼らと同じ会場にいるんだ、ということ。上映後は、一緒に走り回っていたような、ジャンプしていたような、そんな感覚に襲われます。こんなに幸せなことってないです。

4DXを作ってくれた企業に感謝です。韓国の会社、ありがとーーー!!

この声はきっと届いてる

応援上映、今回が初めてで、っていうか初見なのにいきなり応援上映で大丈夫か?という不安もありましたが、大正解でした。

 

なにより、同じ感動を同じ空間にいる人みんなと共有する、という体験ってなにより大事なことだと思うんです。同じとこで笑って、笑って、泣いて笑って。一緒に応援しているんだ、という一体感がより感動を高めているとおもうのです。キンプリってめちゃくちゃ情操教育にいいと思うんです。

 

特にプリズムショ―の部分では、私たち自身が会場のファンと一体化するという役割を果たすことができます。それまでのストーリーで、登場人物の舞台裏の苦悩を見て応援するということとはまた別で、このシーンでは純粋に彼らのショーを見つめるファンの一人としてそこに存在することが出来ます。映画と観客が、そのままアイドルとファンという構図にすり替わり、物語の中に居場所ができるのです。これってすごいことだと思います。

だからこそ、私たちの声援はきっと彼らの耳に届いているはず。誰からともなく「アンコール!」の声が起こった時、私はそんなことを思い心が震えました。

なるほど、キンプリはいい

「キンプリをみてください」の意味を、身をもって体感しました。

こんなに多幸感をもって劇場を出た経験は稀でした。本当に楽しかったです。avexにも、タツノコプロにも、監督にもありがとうだし、プリズムの煌めきを広めてくださった先輩方に心からありがとうです。

せっかくなので私も…キンプリはいいぞ!

iam-natsco.hateblo.jp

 あと、こちらの記事内のアイドル一覧を更新しました。『キンプラ』からTheシャッフルのみなさんを追加です。高田馬場ジョージくんが好きです。

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 入場前、「誰が何色…?」って言ってた友人が後半にはすっかり一生懸命緑を振る人になっていることに気づき、「こうやって煌めきが広まっていくんだなぁ」と思いました。すごいっす。