I am Natsco

お金はないけど、暇はある。自由を持て余した女の書き溜め。

【カンボジア3日目】悲しみのロリュオスと乳海攪拌

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やぁ、Natscoです。

カンボジアも3日目、アンコール・ワット周辺の遺跡もたっぷり楽しんで最終日です。

この日行ったのは「行く前にちゃんと調べよう」という教訓を学んだ、ロリュオス遺跡(修復中)と、アンコールで再びアンコールワットです。

 

 

 

 

この日も、宿でトゥクトゥクを一日チャーターしてもらい、観光に繰り出します。
IKI IKI Guesthuse 』←booking.com飛びます

ご家族で経営されているゲストハウス。いわゆる日本人宿で、日本語のできるスタッフさんがいらっしゃるので安心です。
受付には様々なツアー情報が掲載されていて、いろいろ相談に乗ってくれます。

 

  • 10:00 IKI IKIゲストハウスを出発
  • 10:50 ロリュオス遺跡群(ロレイ)到着
  • 12:00 アンコールワット到着
  • 13:30 ゲストハウス到着(解散)

お目当ての遺跡が修復中ってんで、もう一度アンコール・ワットに連れて行ってもらいました。さっくりとしたツアーになりました。2人で7ドル。うーん安い。

 

初日、二日目はこんな感じでした。

ロリュオス遺跡

アンコール・ワット遺跡群よりも古い王都の遺跡。プリア・コー、バコン、ロレイの3つからなる遺跡群。らしい。

宿で「ロリュオスに行きたい」と伝えたら、一箇所に案内されたので、そこだけなんだと思っていた。さっき調べたところ、私たちが連れていかれたのは「ロレイ」

現在は仏教寺院が併設され、僧の居住区域でもある遺跡です。

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で、私たちが訪れた2017年3月時点で、このロレイは修復工事が実施されていました。当日は作業こそ行われていませんでしたが、遺跡の全貌を眺めることはできず。残念。

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 がっちり足場に覆われてあまり近くでは見られませんでした。

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崩れた壁面も、深い歴史を感じさせます。

精巧な女神像も、他の遺跡とはまた違った厳かさを漂わせています。

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 光が差し込む様は幻想的。

この扉部分、左右の壁をよく見ると、細かく文字が刻まれているのが分かります。なんて仕事の細かいこと…旅行で出会うカンボジア人は大雑把で陽気な雰囲気でイラッとすることもありますが…カンボジア人すごいですなぁ。f:id:nats-co:20171014154247j:image

ロリュオスは、僧たちの居住区域でもあり、生活の様子を見ることができました。

また、この日はお休みでしたが、子供たちの通う学校も併設されていました。そこの先生っぽい人が少し教室を案内してくれて見学もできました。そこそこ立派な教室や図書館、パソコン室もあってなかなか感心しました。

シェムリアップの街では観光客向けに商売をしている人としか接する機会がありませんでしたが、そこで生きる人の暮らしを覗けたようでよかったです。

修復作業も無事に終わるといいなぁ、学校ももっとに立派になるといいなぁと思いながら、ロレイを後にしました。

再びアンコールワットへ 

カンボジア最終日に見たのが修復中の遺跡というのもすっきりしない…と言うわけで、ここでもう一度アンコールワット観光に向かいました。

 

アンコールワットでの朝日鑑賞は初日に満喫しました。

iam-natsco.hateblo.jp

 レリーフの物語

 

アンコールワットの見どころ!

初日は思いっきりスルーしましたが、中央祠堂を囲む一番外側の「第一回廊」には精密なレリーフが施されているんです。知らなんだ。

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東西200m、南北180m長方形の廻廊には「乳海攪拌」の物語が描かれています。

 

乳海攪拌」とは、インドの大叙事詩マハーバーラタ』や『ラーマーヤナ』のなかにあるヒンドゥー教天地創造神話。

 

乳海攪拌とは?

あまり馴染みのないヒンドゥー教でも、アンコールワットまでいくならせっかくだし少しこの『乳海攪拌』に触れておきたいですよね。

私も、「マンガで読むヒンドゥー教神話」的な本でちょっと勉強しました。ざっくりと紹介してみます。

 

事の始まりは、雷神インドラが賢者ドゥルバーサスから送られた花輪を象に与えたこと。

贈り物の花輪を放り投げたところを目撃したドゥルバーサスは激昂し、神々から力を奪ってしまった。

これはチャンス!と、アスラ軍(魔族)が責めてきたら、神々はひとたまりもない。困った神々が維持神ヴィヌシュに助言を求めると、ヴィヌシュは不死の霊薬『アムリタ』を飲むしかないという。

 

そして神々はアスラ軍と一時休戦、協力して乳海攪拌を行い『アムリタ』をゲットすることに。乳海攪拌とは、マンダラ山を海に突き刺し、そこに巻きつけた竜王ヴァスキの頭とお尻を引っ張り山を回転させることで海をかき回すというもの。この攪拌は数千年続き、海の生物や山の木々がすり潰させれ混ざりあい、栄養豊かになった乳海からは太陽、月、白い象アイラーヴァタ、宝石カウストゥバ、女神ラクシュミーらが次々と生まれ、最後に『アムリタ』を持った医神ダヌヴァンタリが現れた。

 

…という

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なにがどのシーンなのか、というところまで見て取ることはできませんでしたが、ヒンドゥー神話のスケールの大きな物語が壁一面に描かれる様は圧巻でした。

 

それからこの乳海攪拌、とっても面白くて神話に興味を持ちました。

 攪拌のさいに山を固定するため自ら亀になり海に入ったヴィヌシュ、アムリタをアスラ軍から奪うために美女に化けたらシヴァに惚れられ男児(アイヤッパン)を生んだヴィヌシュ、なんだか苦労してそうなヴィヌシュが気になります。

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 初日に訪れたアンコールワットは、朝日鑑賞を終えた観光客が多く、すこし混雑していましたが、お昼ごろは空いていて歩きやすかったです。

仏像が並ぶ回廊ではお祈りをし、ミサンガを巻いてくれるお坊さんがいたり、神妙な空気でした。

まとめ

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 アンコールワット遺跡群と一口でいっても、それぞれ全く趣が違う遺跡で面白かったです。

 

と言っても、せっかく行ったところが修復作業中だとやはりすこし残念。観光地に行く際には必ず最新情報を仕入れるようにしなければ…とちょっと反省した1日でした。