やぁ、Natscoです。
映画『ヘアスプレー』を観ていたら、中盤「ローマは一日にして成らず?じゃ何日かかったんだ?」って台詞が出て来ました。
あー、考えたことなかった。
気になったので、再生を止めて調べてみることにしました。
せっかくなので、他に気になったことわざもあわせて調べてみました。
『ローマは一日にして成らず』
意味:立派な物事は、長年の努力の末に実る。
類語:塵も積もれば山となる
ローマの建国はBC753年と伝えられています。
で、いつを完成と呼ぶべきか分かりませんで、インターネットの力を借りることに。
ローマの建国が紀元前753年で、帝国を完成させたと言われるハドリアヌス帝の即位が西暦117年ですから、870×365日で、おおよそ31万7550日くらいかと思います。
建国の時からではなく、イタリア半島の領土国家が帝国になるまでと考えるなら、第1次ポエニ戦争の始まりがBC264年なので、
100年強とも言える。
うーん、諸説ある。
ワールドワイドな知恵袋「Quora」で検索したところ、
「ローマは今現在も作られ続けている」とか「そうはいうけど実際はBC753の4月21日の1日で出来上がっている」とか
いや、そういう話をしてるんじゃない…系の解答と出くわしました。
Quora - A place to share knowledge and better understand the world.
結局、何日かかったのかズバリ答えは分かりませんでした。
サグラダ・ファミリアは1882年に着工して2026年に完成予定なので140年以上かかっているし、横浜駅の工事は永遠に終わりそうもないし、想像つきやすいこのへんがことわざ界に進出する日も近いかもしれない。
『千里の道も一歩から』
「ローマは一日にして成らず」と同じように使われるこちらのことわざ。
じゃぁ、千里って何歩だろう。
まず、「里」という単位は尺貫法の単位で、メートルに換算すると、「一里」は「3.9km」になります。「千里」は「3900km」
日本列島はだいたい3000kmと言うのが通説ですから、3900kmってのがすごい途方もなさそうなのが分かります。
ついでに、『母を訪ねて三千里』の原作は『Dagli appennini alle Ande(アルペン山脈からアンデス山脈まで)』で、イタリアのジェノヴァに住むマルコくんが、アルゼンチンのブエノスアイレスに出稼ぎに出た母を探すお話です。この二都市間の距離は約12800㎞でだいたい3千里。
でも結局ブエノスアイレスではお母さんと出会えず、再会できるのはトゥクマン。マルコくんは、ジェノヴァから15200km、約4千里もの大移動をしたようです。大変です。
で、それも「一歩」から、と言うわけですが、「一歩」は何メートルか。
ちょっと図ってみたところ、成人女性の私はざっと50㎝くらいでした。ので、私が千里歩くとすると、ざっくり7800000歩。
結論、千里の道の一歩の進捗は「7800000分の1歩」と言うわけ。うーん、途方もない。
『全ての道はローマに通ず』
意味:目的までの手段や方法はいくらでもあるというたとえ。
ついでだから、ローマつながり。
フランスの詩人ラ・フォンティーヌさんの書いた寓話に基づいた言葉ですが、本当に、全ての道はローマに通じているのか。
いやいや、ものの例えだから。関係ないですよーと思いましたが、なんだか本当らしいです。
こちらでは、主要道路がローマに通じていることが図に現れています。東京の路線図みたいにカラフルで素敵。なんでも、寄付をするとこの地図のデータを送ってもらえるそうですよ。
こっちも面白い。こまごまとした道まで解析をして、まるで葉脈やクモの巣みたいにローマに至る様子を示しています。おしゃれ。
さらに、アメリカにいくつかある「ローム(Rome)」という地名についても着目して調査しているようで、おもしろい。そういう着眼点のあるひと尊敬します。
ローマは世界のやはり中心だったのかぁ。
ことわざとして意味が信憑性があるということが判明したので、積極的に使っていこうと思いました。
まとめ
また、しょうもないことに時間を費やしてしまった。
ところで、問題提起をしてくれた『ヘアスプレー』は最高に面白かったです。