I am Natsco

お金はないけど、暇はある。自由を持て余した女の書き溜め。

自撮りは人を幸せにするらしい。

 f:id:nats-co:20170709142938p:image

やぁ、Natscoです。

セルフィーってしますか?自撮り。

私も、いいカメラ買ったので、旅行に行くと自撮りします。旅行の写真って後で見返して風景しかないと、「あれ…?私ここ行ったんだよね…?」という気持ちにさせられるので、証拠として、自分の写真があると安心します。

 

で、その自撮り、観光地でみる分にはいいのですが、「なんでそこで…?」みたいな場所で撮影する女子を結構拝見します。どういったわけなのか、調べてみたところ、ある研究に行きつきました。

なんでも『自撮りは幸福度を引き上げる』ってんですね。

幸せになりたいのならば、合点がいく。と言うわけで、もうちょっと詳しくみてみたいと思います。

 

iam-natsco.hateblo.jp

 今記事に特に関連しないけれど、私が買った自撮り捗る系カメラの話。

 

自撮りで幸せになる

自撮りってのは、なんなのか。

SNSに投稿するっていうのと絡めて、承認欲求というかエゴというか、そういったものが関係するのだろうと思いましたが、いろいろ検索してみると、自撮りに関していくつか研究されたものを発見。

とても面白かったので、触れながら考えてみようと思います。

 

まず紹介したいのは、こちらの研究。

引用しながら考察していこうと思いますが、あまり綺麗に和訳できなかったので、そこんとこ察してください。 

psywb.springeropen.com

 

カリフォルニア大学で行われたこの研究は『スマホで写真を撮る』と言うことがメンタルにおよぼす効果を調査したものです。

 

調査対象の41(男子:13人、女子:28人)の大学生に対してカメラアプリ配布し、4週間毎日写真撮影をしてもらいます。

撮影する写真は、グループに分けに以下のように割り当てられました。

  1. 自分自身が笑っているセルフィー
  2. 自分を幸せな気分にしてくれる物の写真
  3. 誰かほかの人を幸せにできると思うものの写真(撮影後、その人に送信する)

で、毎日写真を撮ってもらい、大学生たちに改めて質問をしたところ、グループごとに、以下のような違いがあったそうな。

  • 自撮りグループ

→より自信がつき、撮れば撮るほど快適な気持ちになる。作り笑いでも気分が良くなる。

  • 幸せになるものグループ

→思慮深く、気配りができるようになり、ものごとに感謝する気持ちが高まる。

  • 誰かを幸せにするものグループ

→相手との強いつながりを感じ、ストレスを減らす。

 

どのグループも、全体として幸福度が上がったことで共通していますが、被写体によってこのように違いがあるわけですね。

写真を撮る、ということ自体がメンタルにいい効果を与えているというようにみることが出来ますが、やはり注目したいのは自撮りの部分。

 

自信がつく」「気分がよくなる

ここにハマるってのが大きいのでしょう。自撮り好きな人が日常的に自分の写真を撮ることで、メンタル的になんらかの、いい感じの効果を得ているというということが掴めました。

SNOWとかBeauty Plusなんか、特にスマホで簡単に(実物よりも)綺麗な自撮り写真が出来るアプリが流行っていますが、これもさらに自分自信の外見へ自信を持つきっかけにもなります。盛れた写真が撮れればそれだけ気分も良くなりますし、自撮りへハマる気持ちを促進していると考えられるでしょう。

 

セルフィーとSNS

自撮りは撮るだけで何だか幸せになれる、と言うことが分かりました。

では、撮った写真をSNSに投稿するってのはどういった意図があるのでしょうか。

撮影した自撮りをSNSに投稿する心理を分析した研究がありました。

www.cosmopolitan.com


 

曰く「セルフィーには3つのタイプの撮影者がいる」とのこと。

  • Communicator(伝達者)
  • Autobiographer(自叙伝作者)
  • Self-publicist(自己宣伝者)

 

Communicator

伝達者にとってセルフィーの投稿は、フォロワーとのやりとりのきっかけの一つ。投稿することは一方的なものではなく、意見や感想を求めるような双方的な関係を生み出しているとのこと。

 

Autobiographer

自叙伝作者タイプは、セルフィーを自身の人生の重要な瞬間の記録する手段として使っている。シェアすることで多くの人に見られるが、コミュニケーターのように意見ややりとりを求めているものではないのが特徴。日々の行動や服装、食べ物や旅行などの写真などが当てはまる。

 

Self-publicist

自己宣伝者はエゴの解放。ナルシズム的な要素が大きいと思われがちだが、この研究によると、この分野に属する人は3パターンのなかで一番少ないとのこと。

生活を広く公表し、彼らの人生をポジティブな明るいものだとアピールするツールとしてセルフィーを活用している。

 

なるほど。

 たしかに、3番目の「自分をポジティブにアピール」と言うのがSNS活用の最たるものだと思っていましたが、そういうわけではないのだそうだ。

(最も、この研究は投稿者の自己申告になるので、仮にそうだったとして「承認欲求を満たすためですね」って回答するかって言うと微妙な気がする)

 

でも、撮って幸福度が上がって、さらに「いいね」もらえたら嬉しいですもんね。そればかりに固執するのはよくないでしょうが、SNS投稿もまた、幸福度を高める一因になっているのでしょう。

 

セルフィー好きな国って?

セルフィーと幸福度。

なにかそれを関連付ける明確な指針がないかなぁと思ったのですが、『米タイム誌』さんが、このような統計を出していました。

time.com

 

英オックスフォード辞典が『Selfie(自撮り)』を流行語として選出したのが、2013年。

この統計は、その翌年2014年に、「世界で最も自撮り写真が多い都市」をまとめたもの。

 

この統計、途方もなくて、インスタグラムで「#selfie」がタグ付けされた写真の位置情報を特定し、人口10万人あたりの自撮り写真数をランキングにしたというもの。

こちらがその結果。

セルフィー都市ランキング(10万人当たりの人数)

1:マカティ・フィリピン(258人)
2:マンハッタン・米ニューヨーク(202人)
3:マイアミ・米国(155人)
4:アナハイム・米国(147人)
5:プタリンジャヤ・マレーシア(141人)
6:テルアビブ・イスラエル(139人)
7:マンチェスター・英国(114人)
8:ミラノ・イタリア(108人)
9:セブ・フィリピン(99人)
10:ジョージタウン・マレーシア(95人)
11:サンフランシスコ・米国(91人)
12:オスロノルウェー(89人)
13:ボストン・米国(88人)
14:ニューアーク・米国(84人)
15:ホノルル・米国(82人)
16:バギオ・フィリピン(82人)
17:パリ・フランス(80人)
18:デンパサール・インドネシア(75人)
19:リーズ・英国(72人)
20:ラスベガス・米国(72人)

 

アメリカはやはり強い。といった印象。

写真の位置情報の解析になるので、観光都市はその分有利な気がしないでもないですが、気になるのは「フィリピン」「インドネシア」といったアジアの国。

 

www.huffingtonpost.jp

統計年度に差があってあまり適切な考察ではありませんが、2017年の「世界純粋幸福度ランキング」でフィリピンは2位インドネシアは4位につけています。

 

ベトナムも同じく4位ですが、ベトナム旅行で知り合った友達も、えらい自撮りしてたなぁなんてことを思ったりして。

幸せだから自撮りをするのか、自撮りが好きだから、幸せなのか。ここのところに関連性があるとしたら、面白い。

ちょっと興味深いなと感じました。

都市別自撮りランキング、最新版でないかなぁ。 

 私の推してるすごい棒。